あらすじ
帝国の慣習に従い、10歳になった第三皇女ユイの「才能鑑定式」が執り行われた。
立ち会うのは、冷徹な父・カイと、妹を溺愛(あるいは心配)する兄姉たち。
「私の魔力はどれくらいかな?」
期待に胸を膨らませて水晶に触れたユイだったが、結果は無慈悲な**「魔力値:0」**。
ならばと剣術の適性も測るが、こちらもかすりもしない。兄のレイは絶句し、努力家で知られる姉のライは「私が鍛え直してあげるわよ!」と強がるが、ユイの頭の中は驚くほど冷静だった。
(魔法もダメ、剣もダメ……。これ、頑張るだけ無駄じゃない?)
絶望して泣き崩れるかと思われたその時、ユイは自分の小さな手を見つめ、清々しい笑顔で言い放った。
「あ、私、才能ないならニートでよくね?」
この瞬間、帝国一の「お荷物皇女」による、全力でぐうたらするための宮廷サバイバルが幕を開ける。一方、妹の将来を案じて「私が守らなきゃ!」と過保護に拍車がかかるライや、なぜかユイの自由奔放さに興味を持ち始める父・カイ。
才能がないはずのユイの「現代的(?)な思考」が、ガチガチの階級社会である帝国に波乱を巻き起こしていく。