あらすじ
誰も何も悪くない。
いや、誰も何もかもが悪いのかもしれない。
だから誰かを裁くのは、いつも人間。みんなの使命。
望まずして凶星を背負ってしまった少年・愁。
彼に一時でも関われば、誰もが必死に閉じ込めていた闇の息吹を吹き返す。
それは時に、光を装う真っ暗闇にも操られ、もはや、生きる事も死ぬ事も
許されない。
繊細すぎる糸が絡み合う不釣り合いな関係は、導かれし最後の道しるべ。
世間に敵意を剥き出しにする刑事・野副との出会いが、人が人として在るべき姿を虚ろに炙り出して行く。
どこからともなく、誰とも知らぬ誰からも狙われる愁を守り抜く事で、
己が愚かな人間としての存在を清算する野副。
蝕まれた起源を振り払い、苛烈な生き様を紐解いた末の答えを、野副に託す愁。
この国に巣食う、そこに住む人々の奥深くに敷かれた忌まわしき闇の正体を
暴き出し、ただ「生きる」と言う当たり前の自由の色を、二人は取り戻せるのか。