あらすじ

告白してきた彼から逃げた夜、私は川へ向かって歩いていた。 もう生きることに疲れていたからだ。 スマホの地図を頼りに歩くうち、奇妙な違和感が生まれる。 地図の文字がすべて鏡のように反転しているのだ。 気味の悪さを感じながら進むと、街の様子が次第に歪み始める。 看板の文字はすべて逆向き、人々は後ろ向きに歩き、時計は逆回転していた。 ここは現実なのか、それとも境界の向こう側なのか。 さらに足元を見ると、自分の影が自分とは違う動きをして手招きをしていた。 恐怖の中、私はポケットの手鏡にスマホの地図を映す。 その瞬間、世界が弾けるように元へ戻る。 気づけば私は公園のベンチに座っていた。 死ぬつもりだったはずなのに、胸は激しく鼓動している。 私は初めて思った。 ――まだ、生きていたい。

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エブリスタ
エブリスタ2026/03/15
  • 現在の作品反転する街