あらすじ
ある朝、玄関に段ボールが届いた。
でかい。
異常にでかい。
ラベルにはこう書いてある。
【人生】
送り主:宇宙総合物流センター
配達先:鬼柳麻呂郎様(本来は別の人)
……誤配じゃねえか。
そこへ現れたのは
「人生誤配修正署」を名乗るスーツの男。
段ボールを開けると出てくるのは
黒歴史
初恋
無駄な努力
夜中のラーメン
SNS黒歴史
そして微妙な夢
どうやら俺の人生は
宇宙の物流事故で届いたらしい。
誤配された人生は返品できるのか。
それとももう返品不可なのか。
哲学が始まり
感動が始まり
人生を肯定し始めたその瞬間――
物語は急カーブで転落する。
これは
人生の意味を語る物語ではない。
宇宙の物流が
いかに雑かを証明する物語である。
たぶん。