あらすじ
「だから、あの粘着スティック戦法は見ててクソ退屈なんだよ」
「わかる。十四分ずっと吸着と離脱繰り返すとか、ゲル棒の売上しか考えてない」
──居酒屋の隣の席から聞こえてきた、謎のスポーツファンたちの愚痴。
ルールも全貌もわからないのに、なぜかその競技の「嫌なところ」だけは鮮明に理解できてしまう。
この小説は、実在しない競技、実在しないソシャゲ、実在しない裏社会など、あらゆる「架空の界隈」の限界オタクや専門家たちが、日常の片隅で繰り広げるディープすぎる雑談をただただ「盗み聞き」するだけの物語。