あらすじ
生まれつき、普通の食べ物の味がわからない少年ルカ。
彼にとって唯一“美味しい”と感じられるのは、人の想いや執着が染みついた「呪い」だけだった。
村では気味悪がられながらも、呪いを食べて人を救う日々を送っていたルカ。
そんなある日、村の祠に巣食う危険な呪いをいつものように飲み込んだ彼の前に、一人の魔術師が現れる。
「君、そんな食べ方をして生きていたのか」
呪いを分類し、抽出し、希釈し、保存し、分解する――。
世界には、ルカの知らない“呪いの学問”が存在していた。
これは、呪いしか味わえない少年が、
人を救い、自分の欲を知り、そして世界の深い呪いへ近づいていく物語。