あらすじ
公爵様に出された毒入りワインは、先に飲んで「美味しくいただきました」。
エマは公爵家で働くメイド。
重い箱は持てないし、犬は怖いし、紙で指を切れば「いたっ」と悲鳴をあげる。
どこにでもいる、か弱いメイド――のはずだった。
だが実際のエマは元傭兵。
夜に侵入してきた暗殺者は三分でお縄。
投げられたナイフは軌道をずらして厨房の包丁立てにイン。
そんな最強メイドだが、ひとつだけ夢がある。
――恋愛物語みたいに、公爵様に守られてみたい。
だから今日も、公爵様の前では全力で姫ムーブ。
影では全部片づける。
……そのはずだったのに。
ある夜、暗殺者を処理しているところを、公爵様本人に見られてしまった。
――最強メイドの秘密は、こうして盛大にばれた。