あらすじ
わたしは八歳で伯爵家の嫡男と婚約し、両親を亡くした十四歳の時に伯爵家へ引き取られた。学院では婚約を秘密にされ、彼のためにノートやレポートを作り、文官試験にも合格したが、結婚するからと辞退を命じられた。
卒業間近、婚約者の同級生の妊娠が発覚し、伯爵夫人から婚約破棄とわずかな金を渡されて追い出される。行くあてもなく馬車に乗ったわたしは、乗り合わせた女性に事情を話し、文官合格の経歴を買うと言われてグリーンリーフ商会に迎えられる。
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伯爵家を裏口から出た時には閉ざされていた未来が、その女性との出会いによって再び開けていくのを感じていた。