あらすじ
偶然か、必然か。
——海軍医、海賊と航海する。
西暦二〇二〇年代。
文明の発展が停滞した世界で、海は国家と海賊の微妙な均衡の上に成り立っていた。
若き海軍医ソフィー・ド・ルノアールは、海軍の任務としてフランソワ海賊団討伐作戦に参加する。
しかし戦闘の最中、海賊船長フランソワは捕縛を拒み、自ら海へ身を投げて命を絶った。
その事実を知らぬまま、復讐者が現れる。
フランソワ海賊団の影として生きてきた剣士ルキフェル。
彼はわずか四人の仲間と共に海軍船へ奇襲を仕掛け、圧倒的な力で戦場を制圧する。
嵐の中、人質事件へと発展する混乱を止めようと、ソフィーは前に出る。
だが彼女が信じた「海賊の掟」は虚偽であり、その善意は利用されていた。
混乱の末、ソフィーは自らが信じてきた場所から突き放される。
行き場を失った彼女を拾ったのは、敵であるはずの海賊たちだった。
軍医としての信念を貫き、負傷した海賊の命を救った彼女は、契約のもと彼らと共に生きる道を選ぶ。
それは裏切りから始まる、新たな航路の始まりだった。
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※本作は他の小説投稿サイトで公開していた作品を、加筆・修正のうえ掲載しています。
※本作は全三巻構成です。
上巻では奇妙な共闘を、
中巻では真実の探究を、
下巻では選択の行方を描きます。
巻を追うごとに意味を変える台詞、伏線として沈んでいた視線や言葉が、最終巻ですべて別の顔を見せる構成となっています。
最初から最後までの航路を、ぜひ見届けてください。