あらすじ
コブコ・ランブルこと俺は転生者だ。
田舎の男爵家三男として生まれ、成人になれば家を出て地方の役人になる予定だった。
「コブコ。ファンガスが娼婦と駆け落ちして、消えた。今日からお前がランブル家の当主だ」
「は?」
長男ファンガス、別腹の兄であり、俺を戦闘スキルがないからと虐げてきた人間だった。
貧乏、そのくせ見栄っ張り。厄介なランブル家を継いでくれるのだから、と我慢してきたので、感情が爆発する。
「絶対に嫌です!!」
とコブコは必死に抵抗するが、当主を押しつけられてしまう。
しかも長男の駆け落ちにショックを受けた義母の療養に、父は遠い場所で暮らすことに。
「ぐぬぬっ、絶対に後悔させてやる。俺も、領地も、捨てたことを。でもどうやって?」
この世界では、生まれ落ちた時にスキルがもらえる。
俺のスキルは『交渉』。スキルを発動すると、交渉成功率の増減が見えるだけ。
……でもやるしかない。絶対に後悔させてやるっ!
と意気込む俺。
「よし、そうと決まれば今から……明日から頑張ろう」
されどマイペースを崩さず、のんびりと口先だけで、領地を発展させていくのだった。
技術の高い工房を誘致したり、商会と有利な契約を結んだり、社交会で大立ち回りしたり。はたまた、ベタ惚れ令嬢にさらに追い打ちをかける鬼畜ムーブをかましたり。泥臭くも華麗なる成り上がり譚。