あらすじ

辺境で戦う婚約者から届く手紙は、驚くほどどうでもいい話ばかりだった。 スープがしょっぱかったこと。支給された靴で靴擦れしたこと。私が何気なく話した保存食の工夫が役に立ったこと。 愛の言葉も、甘い囁きも、ほとんどない。 周囲はそんな手紙を見て、「愛されていない」「もっとましな相手を選ぶべき」と笑う。 けれど私は知っていた。 そのどうでもいい話のひとつひとつが、彼の誠実さであり、今日も生きているという報せであり、明日も帰ろうとしている証なのだと。 そして砦を揺るがす大戦のあと、笑っていた人たちは、その手紙の本当の価値を思い知ることになる。

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小説を読もう2026/03/15
  • 現在の作品戦地の婚約者から届く手紙は、毎回どうでもいい話ばかりだった