あらすじ
毒見役として後宮に入った翠玲。初日に出された茶には、致死量の三倍もの紫河豚の毒が仕込まれていた。
だが、翠玲は死ななかった。生まれつき毒が効かない体質だったのだ。
毒が効かない毒見役——その噂は後宮中に広まり、四人の妃が率いる派閥争いに翠玲を巻き込んでいく。
「どこにも属さず、全ての派閥から必要とされる存在になれ」
徳妃の助言を胸に、翠玲は後宮を生き延びる道を探し始める。
そして夜、皇帝がたった一人で毒見役の部屋を訪れた。
「お前の舌を通った茶が飲みたい」
その目に宿っていたのは、命令でも試験でもなく——。