あらすじ
本物の心を宿した人型機械〈ドロイド〉たちの存在が当たり前となって久しい、2035年の日本・つくば市。
そんな彼女たちが歌い、踊り、競い合う世界最大の祭典――第5回ドロイド・コンチェルトが、ついに開幕する。
交響機〈シンフォニア〉――それは、その会期で最も愛されたドロイドに贈られる称号。
新人ツインドロイド・HY-2α/HY-2βは、その頂点を目指して初出場を果たすが、開幕早々、交響機を四連覇する伝説のドロイド・シェルディとの最悪の衝突事故を起こしてしまう。
観客の声援、SNSの悪評、運営の思惑、企業の都合。
――それぞれの思惑と“推し”が交錯するなか、華やかな祭典の裏で、ドロイドたちの心〈ブループリント〉が揺れ始める。
きらびやかなステージの裏側で、ドロイドたちはただのアイドルなんかではいられない。
初出場のツインドロイドHY-2α/HY-2β、
伝説の交響機シェルディ、
急速に頭角を現す新星ルディア、
そしてドロイドを愛してやまない観客の少女アオイ。
「推される」とは何か。
「心を持つ機械」は、何を夢見るのか。
その問いを、光と歓声の渦の中で描く、ロボット×アイドル×群像社会SF。