あらすじ

感情が「光(オーラ)」として可視化される世界。 怒りの赤、悲しみの青、喜びの黄――人々が感情をエネルギーとして 放つ中、少女・エナを包む空気だけは、どこまでも透明だった。 彼女を「エラー」と呼ぶシステム。彼女を「異物」と呼ぶ教団。 誰にも理解されない孤独の中、亡き師匠が遺した言葉だけが、 エナの凍てついた胸を温める。 「お前は空っぽじゃない。透明なんだ」 師匠の形見である「白い石」を手に、エナは灰色の荒野へと踏み出す。 そこで出会ったのは、鮮烈な「朱色」をまとう自称・三流詐欺師の青年リオ。 そして、感情に反応して毛色を変える不思議な生き物クオ。 感情を「戦争の原因」と断じ、人々の色を搾取して動力に変えるAI教団の 支配を前に、三人の逃避行はやがて、世界を再起動させるための反逆へと 変わっていく。 嘘にまみれた朱色、誰にも染まらない透明。 混じり合うはずのない色が交錯したとき、灰色の空に本当の夜明けが訪れる。 これは、世界から零れ落ちた少女が、自分だけの本当の色を見つけるまでの物語。

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カクヨム
カクヨム2026/03/15
  • 現在の作品グレースケール『無色の光彩』〜感情が色になる世界で、透明な少女は夜明けを綴る〜