あらすじ
アストリア王国には、王国最強と呼ばれる八人の剣士がいる。それぞれが王国各地で名を馳せる英雄たちであり、人々からは「八傑」と呼ばれている。
だが、その八人には共通点があった。かつて同じ人物から剣を学んでいたということだ。
アストリア王国北西の高原地帯にある小さな村、ルミナ村。その村の外れで剣術道場を開き、子どもたちに基礎の剣を教えながら静かに暮らしている男――アルト・レイヴァル。45歳の穏やかな田舎の剣術師匠である彼こそが、後に王国最強と呼ばれることになる剣士たちを育てた人物だった。
しかし当の本人は、のんびりとした村の生活を続けていた。
やがてある日、かつての弟子の一人が王都からルミナ村を訪れる。王国騎士団長となったレオン・ヴァルディスの訪問をきっかけに、アルトの静かな日常は大きく動き始めることになる。
これは、王国最強と呼ばれる弟子たちに慕われ続ける一人の剣術師匠と、その弟子たちの物語。