あらすじ
あなたは、何かを失ったことがありますか。
物でも、生き物でも、あるいは「関係」や「存在」でも。
失ってから、ようやく気づくことってありますよね。
もう戻らないかもしれないのに、それでも「もしかしたら」と手を伸ばしてしまう。
成功しなくてもいい。ただ、足掻いたと言えれば。
……でも最初から持っていなければ、失わなかった?
それは、今は考えないことにします。
恋の終わりって、どこなんでしょう。
告白? 交際? 結婚? それとも別れ?
私はたぶん、完成形なんてないと思っています。
恋はずっと、現在進行形。
で、作者の答えは?って?
ふふ。
もうすぐ三十なのに相手もいなくて、父に毎回いじられている人です。
「相手がまだ結婚してないなら、試せばいいだろ」
いや、その理論どうなの。
父の名言集があまりにも豊作なので、
これはもう物語にするしかないなと。
反論できる方はぜひコメント欄へ。私が代わりに父と戦います。たぶん。
更新は気まぐれですが、気に入っていただけたらブックマークしてもらえたら嬉しいです。
――さて、ここからが本題。
中華の空気をまとった世界で描く、
青春と過ちと、少し意地の悪い恋の物語。
主人公は、温厚だけど少し抜けている少女、袁梓談。
家の責任と自分の恋心のあいだで揺れる少女。
彼女が出会うのは、どこか「奪う側」に見える三人の男子たち。
挫折しても立ち向かい、方法を探し続けるのか?
その通り。
仲間が現れて主人公を支えるのか?
よく分かってますね。
で、最後は熱血みたいに胸が熱くなる展開かって?
……いいえ。
これは恋愛喜劇です。
まずは“魔王”たちの紹介。
黄義鷹。
自信家で誇り高く、勝利に執着する青年。
恋も戦いと考えるが、六皇子らしい情熱と気遣いも持つ。
蘭兒墨。
穏やかで憂いを帯びた理想主義者。
柔らかな笑みの奥に距離を隠す、掴みどころのない美男子。
霜參仁。
長身で不器用、友情と恋の距離に迷う人。
理性で慌てを隠すが、まっすぐな賛美はずるいほど純粋。
巻き込まれる親友、莓侑晴。
腐女子なのに、恋の前では誰よりも迷子。みんな、迷っている。
誤解して、ぶつかって、笑って、少しだけ強くなる。
これは、
間違った時期、場所、相手かもしれない。
それでも、愛さなかった後悔だけはしたくない。
――そんな、不器用な私たちの物語。