あらすじ
もう限界だった。
俺、安倍零祇(アベレイジ)は、上司の叱責に耐えきれず、気づけば田舎のばあちゃん家へ逃げ込んでいた。
何もかもどうでもよくなって、仏壇の奥を漁っていると──古びた古文書を発見する。
達筆すぎて読めない。
……はずなのに、なぜか意味だけは頭に流れ込んできた。
そこへ追い打ちのように、クソ上司から罵倒の電話。
プツン、と何かが切れた。
【よし、人類滅ぼそう!!】
先祖が生涯をかけて封印した「百の大妖怪」。
その封印を、俺は自暴自棄で全部解除してしまった。
──ところが。
時を同じくして、宇宙から侵略者が襲来。
天狗は叫ぶ。
「母なる大地を守るのじゃ!」
いや守るな。滅ぼせ。せめて会社を破壊してくれ。
両面宿儺まで現れて、
「集エ主ノ元ヘ」
集まるな散れ! クソ上司を殴りに行け!
だが世間は勝手に盛り上がり、
「もう人類は零祇さんに頼るしかないのです」と総理まで頭を下げてくる。
うるせぇ。三日でいいから休みをくれ!
これは、少し休みたかっただけの限界社畜が、
なぜか百鬼夜行の盟主として世界を救う羽目になる物語。