あらすじ
島の外縁には、白い霧に満ちた巨大な深淵——白淵が広がっている。
七年前、少女レナは意識のないまま白淵の中から流れ着いた。どこから来たのか、何者なのか、七年前より前の記憶が何もない。
そしてある日、空から機械の腕を持つ記憶喪失の少年アシュが落ちてくる。
二人を導くのは、言葉を話す白い狐ノア。
彼らはやがて、霧の奥へと降りていく。
浮遊する島、沈んだ都市、霧を喰らう生物。
深く潜るほど、世界の時間は歪み、失われた文明の記憶が姿を現す。
白淵の底にあるのは、この世界の秘密か。
それとも——迷子になった誰かの、出発した場所なのか。
これは、白い深淵の底へ降りていく二人と一匹の旅の物語。