あらすじ
大陸最強と名高い ヴァルシェル帝国。
その皇帝には十五人もの子供がいたが、末の皇子 リュシアン だけは特別だった。
かつて国を揺るがした「傾国の美姫」の面影を唯一受け継いで生まれた彼は、誘拐や政争から守るため、存在すらほとんど知られないまま厳重に守られて育つ。
そんな彼が初めて外の世界で出会ったのが、隣国 アルヴェリア王国 の王弟 カイル。
誠実で強く、何より真っ直ぐなその人に、リュシアンは恋をした。
しかし、帝国一過保護な家族達が簡単に婚約を認めるはずもなく――
王弟は一年に及ぶ過酷な試練を課されることになる。
すべてを乗り越え、ようやく結ばれた二人。
だが、婚約者としてリュシアンが初めて参加した王国の夜会で、突然「浮気」の冤罪を突きつけられる。