あらすじ

世界線は修復された。 その代わりに、一人の存在が消えた。 時間修正機構――“ワーム”と呼ばれる異常が、世界の未来を蝕んでいた。 転移痕を持つ青年アレンは、その脅威に唯一対抗できる“特異点”として選ばれる。 研究者レイナ、未来から来た科学者ハルベルトと共に、 三人は崩壊する時間の中心へと向かう。 世界を救う鍵は、アレン自身の存在だった。 そして彼が核を破壊した瞬間、 世界線は静かに再構築され、 アレンという名前は“最初から存在しなかった”ことになる。 本来の時間軸へ戻ったレイナは、 記憶のどこにもアレンを見つけられない。 それでも胸の奥には、説明できない痛みだけが残っていた。 夕暮れの研究所の公園。 風に揺れる若い木々の下で、 レイナは空いたベンチの隣に、 “誰か”の気配を探してしまう。 世界は救われた。 だが、その未来を守った者の名を知る者は、誰もいない。 『消失特異点 ――再構築された世界線の片隅で』 静かに世界を救い、静かに忘れられた者の物語。

連載情報

ウェブ小説

配信言語
カクヨム
カクヨム2026/03/15
  • 現在の作品消失特異点