あらすじ
猛獣を叱る「漢気姐さん」の私が、冷酷な獣人王に「事情は交尾でもしながら聞こう」と真面目な顔でカフェに監禁されました
実家の没落、そして婚約破棄。どん底の令嬢・ナオミが再就職先に選んだのは、かつて「神」と崇められた聖獣たちが集う『異世界動物園』の受付嬢だった。
持ち前の「完璧な受付スマイル」と、曲がったことが大嫌いな「漢気(おとこぎ)」を武器に、ナオミは瞬く間に園内の猛獣たちを掌握していく。人間に絶望し、心を閉ざして暴れる巨大な虎や大鷲に対し、ナオミは一歩も引かずに一喝する。
「――あんたの誇りは、そんな安っぽい暴れ方で汚していいものなの!?」
その厳しくも深い愛に触れた聖獣たちは、次第に彼女を「姐さん」と慕い、誰にも話さなかった本音を漏らし始める。
そんな「有能すぎる姐さん」の噂を聞きつけ、視察に訪れたのは、国中の女性が憧れる冷酷な獣人王・レオン。人間の姿の時は、ストイックで冷徹なドS美形。しかしその正体は、高位の聖獣・銀狼の化身だった。
部下や動物を完璧に躾けるナオミの「漢気」に、レオンはかつてない衝撃を受ける。
(この女……もしや俺の『番(つがい)』か……?)
野生の本能に火がついたレオンは、即座にナオミをカフェへと連れ出し、鉄格子のない「監禁」を開始した。
パニックになるナオミに対し、レオンは至って真面目な顔で爆弾発言を放つ。
「お前の教育論は興味深い。……事情は交尾でもしながら、ゆっくり聞かせてもらおうか」
「ぶふっっっ!!!」
ナオミがコーヒーを吹き出した瞬間、前代未聞の「野生の溺愛」が幕を開ける――!