あらすじ

吸血鬼が人間を襲う現代日本。吸血鬼討伐組織〈白銀〉に所属する 月詠拍治(つくよみはくじ)は、自ら体を張って吸血鬼を退治する〈白銀兵〉として毎日変わり映えのない日々を送っていた。 ある日、吸血鬼討伐の任務を終えた後。拍治は繁華街をパトロールしてる最中に行きつけの喫茶店の店員 津煦志陽菜(つくしひな)を助ける。ここから拍治の人生に光が差し込んだ。恋人になった二人は穏やかな日々を過ごし、拍治の表情も穏やかなものに変わっていった。 しかしデートで訪れた遊園地で突然吸血鬼が暴れたし、事態は急転する。拍治は武器も何も持たなかったが、白銀兵としての使命から単身で吸血鬼に挑む。 時間稼ぎが成功し、他の白銀兵が駆けつけて安堵したのも束の間、何故かそこには捕縛されている陽菜がいた。 拍治がその場に居合わせた白銀兵長官 吹雪凛華(ふぶきりんか)を問い詰めると陽菜が吸血鬼であるという理由で捕縛したとのこと。日光を浴びると灼け死ぬ吸血鬼と、青空の下で遊園地デートを満喫できる訳がない。 拍治は怒り心頭だったが、白銀最高権力者の言い分を真正面から覆すのは不可能。そこで拍治は自身の功績から与えられた権利〈保護吸血鬼〉として、陽菜を自分の側に置くことにした。 こうして始まった歪な同棲生活。ただの人間であるはずの陽菜を、保護吸血鬼として制限のある暮らしを強いることに拍治は罪悪感を覚えるが、陽菜は全く気にする様子はなかった。 順風満帆なプライベートを送る拍治だったが、その代償として仕事では危険な任務ばかり振られる毎日。 だが、それでも拍治は光の中にいた。今まで暗がりで鈍く燻っていたはずの男は、確かに太陽に照らされて輝いていた。 たとえそれが一瞬の光だとしても。

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カクヨム
カクヨム2026/03/14
  • 現在の作品白銀に光差す