あらすじ
現代の大学病院で働く医師たちは、ときどき同じ時間に深く眠る。
その眠りの先で生きているのは、現実によく似て少しだけ違う、もう一つの世界だった。
一人は世子(次期王)に。
一人は世子嬪(次期王婦人)に。
一人はは王宮の中枢へ。
また一人は記録を担う官僚となる。
別の名と身分を持ちながら、彼らは古い王宮で再び出会う。
現代では原因不明の感染症ナルコラが広がり、王宮でもまた、名のない熱の病が静かに忍び寄る。
眠る身体、動く身体。
二つの世界で少しずつ重なり始めた異変は、やがて王位、家門、そして過去の王統に隠された秘密へつながっていく。