あらすじ
フィカリア王国ベルリアン領の次期領主であるノア・セシル・キャンベルは自堕落な生活を謳歌していた。ノアに仕える従者であり騎士のジョシュア・キャンベルはノアの代わりに仕事をこなしていた。神から授かったとされる「光魔法」を駆使し、領民やノアを癒しながら、このままでいいのだろうか、と漫然とした不安の中で生きていた。ある日、突然ノアが別人のように様変わりし、これから国を巻き込む大きな事件が起きると予知し、ベルリアンは国王に反旗を翻すことになる。ジョシュアは主人を心から信じたいが、信じられない自分に絶望する。
ノアの進言により他の領主と手を組み、国王との全面戦争が始まった。そんな中、ノアはジョシュアが光魔法を使う度に体を重ねるようになる。ジョシュアの目を隠し、手足を縛ったままジョシュアに抱かれるノアに対して、ジョシュアは罪悪感と独占欲を覚え始める。
ついに国王を追い詰めたジョシュアとノアは、神が全ての黒幕であり国王を操っていたことを知る。神の言葉だけを信じ、従うことで幸福になれるという神に対して、ノアは自分で選ぶからこそ全てのものが自分の糧になると反論する。ジョシュアの光魔法を全て自身の体に移していたノアは神に体を乗っ取られ、連れさられる。その時、ノアは初めてジョシュアに助けを求めた。
ノアの痕跡を辿ったジョシュアは、神に操られたノアに向けて光魔法の反転、闇魔法を使う。強すぎる光は闇に飲まれ、ノアは無事に解放された。
それから一ヶ月後、意識を取り戻したノアがジョシュアに語ったのは「小鳥遊 望朝」という名前で生きていたこと、助けを呼べずに死んでしまったこと、この世界を何度も繰り返すが、必ずジョシュアか自分のどちらかが死んでしまっていたこと。そして、今度こそ二人で生き抜きたいと願っていたことだった。
何度も生きたいと願ったノアは、ついにジョシュアと共に輝く朝を向けることができたのだった。