あらすじ
文化祭で上映するクラス映画が崩壊した。主演はぎこちなく、監督は暴走し、SNSのオフショットは漏れ、クラスの空気は最悪になる。
その編集を押しつけられた速水透子が見つけたのは、台本どおりの本編ではなく、誰にも見せるつもりのなかった数秒だった。息。沈黙。真顔。視線。そして、主役ではないはずの自分たちが、いちばん強く青春している瞬間。
主役のラブストーリーを救うのか。それとも、クラス全員の“本当”を流してしまうのか。
これは、誰も主役じゃない教室で起きた、いちばん厄介で、いちばん忘れられない青春の話。