あらすじ

紀伊の山あいにある祖母の家を片付けに来た高校生・朝霧透。 納戸で見つけた古い革のバッグを開いた瞬間、空気が変わる。 その鞄は「精霊郵便バッグ」。 強い想いが手紙となって自然の中に現れるこの世界で、 それを見つけ、届ける者―― 精霊郵便配達人の道具だった。 透の前に現れたのは、祖母の相棒だったという白狐の精霊ハク。 バッグが反応し、庭の椿の木の下に一通の手紙が現れる。 触れた瞬間、透の目に流れ込んできたのは、海で亡くなった父親の想いだった。 「海を嫌いにならんでくれ」 その言葉を、港町で父を亡くした少年へ届けたとき、 透は知る。 この世界には―― まだ届いていない想いが、無数にあるということを。 人から人へ。 精霊から人へ。 そして、届かなかった想いから生まれる怪異――空封。 祖母が残したバッグと共に、 透は紀伊の森と海を巡りながら、 想いを届ける旅を始める。 これは、 言えなかった言葉を届ける物語。

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カクヨム
カクヨム2026/03/14
  • 現在の作品精霊郵便配達人 ― 届かなかった想いは手紙になる―