あらすじ
海に道はあるのか。
嵐の夜、ひとりの少年が海へ出た。
名前はない。
ただ潮と風を読む目だけを持っていた。
長江の敗戦から生き残った古い船「江龍」。
その船を率いる男、周遜。
海を知り尽くした男のもとで、少年は海の流れを学んでいく。
だが海だけでは世界は動かない。
船が集まる港。
人と金が流れる倉。
そしてそれを支配しようとする国。
巨大港湾都市・交州で、少年は知る。
海とは何か。
港とは何か。
国とは何か。
やがて海の上に一本の道が見え始める。
人、物、金、文化。
すべてを繋ぐ見えない道。
それが――
海の道(Sea Lanes)
名もなき船長が世界を繋ぐ、
大海洋叙事詩。