あらすじ
完璧な男たちが私に与えたのは、自由ではなく「飼育」だった】
名門大学で「双璧」と称えられた、達(たつ)と敦(あつし)。
圧倒的なカリスマと、冷静な守護者。
二人の背中を追い、彼らに愛されることだけが、一ノ瀬夏葉の生きる意味だった。
しかし、運命は冷酷に告げる。
憧れの「フェニックス・ジャパン」からの不採用通知。
それは、彼らの隣に立つ資格を失ったという宣告。
「お前は、俺の隣で守られていればいい」
甘い声に宿る、逃げ場のない独占欲。
私は、彼らの「優秀な後輩」という残像(しがらみ)を焼き捨てるため、一人、異国の地へ飛び立った。
――三年の時を経て、舞台は再び東京へ。
外資系企業の最前線。
かつての依存を捨てて舞い戻った夏葉の前に現れたのは、
変わらぬ支配を望む達と、
そして、彼女を「守るべき対象」ではなく「対等なプロ」として見つめる同期・稲葉だった。
執着か、自立か。
フェニックス(不死鳥)は、何度でも灰の中から蘇る。
誰のものでもない「自分の人生」を買い戻すための、熾烈なビジネス・ロマンス。
◆ 登場人物紹介
■ 一ノ瀬 夏葉
愛され、守られていた温かな檻を壊し、憧れの背中を追う自分を捨てて『自らの足』で歩み始めた女性
■ 川崎 達
フェニックス・ジャパンの頂点。圧倒的な力で夏葉を「愛し、閉じ込めよう」とする。
■ 谷川 敦
冷静沈着な守護者。達の影として夏葉を見守り、その苦悩を誰よりも理解してきた男。
■ 稲葉
達と敦の同期。彼女の自立を肯定し、ビジネスと愛の両面で対等なパートナーを目指す。