あらすじ
かつて世界には、六つの魔族国家があった。
龍。
白虎。
玄武。
鳳凰。
朱雀。
麒麟。
だが均衡は崩れ、朱雀と麒麟は鳳凰に吸収され、そして龍の国は滅びた。
その空白に、人間たちは一つの国を築く。
――竜王国。
その国で最強と呼ばれる少女がいる。
武闘大会六年連続優勝。
十六歳にして竜王国最強の剣士。
竜蝶蘭鈴。
だが人々が称えるのは、彼女ではない。
五百年前の聖女――龍蝶藍鈴。
「聖女の再来」
「藍鈴の生まれ変わり」
そう呼ばれ続け、蘭鈴は笑うことをやめた。
そんな彼女の前に現れたのは、
瑠璃色の瞳を持つ一人の青年。
――その正体は、龍。
これは、偶像として生きてきた少女と
五百年待ち続けた龍が出会う物語。
そして、滅びた龍国の真実を巡る物語でもある。