あらすじ
命を救ってくれた「きらきらの王子様」の眩しさに耐えきれず、骨の髄までアート系に歪んでしまった私(35kg)。
退院目前で追い出される寸前、次に現れたのはナース陣から「微妙」と陰口を叩かれる、ダークオーラ全開の主治医・三村先生だった。
偏差値70超えの超精密理系脳を持ちながら、情緒は小学生レベルでバグだらけ。
動揺すると「成分表示」を連呼し、血液の芽細胞を「あかちゃん」、煮豆を「おまめ」と真顔で丁寧に呼び、不自然なほど無表情。
照れると即座に横を向き、壁に向かってバリトンボイスで喋り、後頭部だけを見せて爆速離脱する不器用モンスター。
そんな「理系の珍獣」を、芸大出身の私は近距離推し活開始。
ところが彼のズレまくった優しさは、ある日を境に超ドSスパルタ教育へと大変貌。
「退院? まだ許可しません」と穿刺を口実に合法拘束、
高タンパクフードファイト、スクワット100回、うつ伏せプランク地獄……。
「君の体はまだ、俺の管理下だ」
無表情で淡々と、でも大きな手のひらの温かさで、少しずつ私を「この世界」に引き戻していく。
きらきら王子様には絶対理解不能で、見捨てられたはずの闇深い表現者。
なのに、このバグり散らかした堅物医師の不器用な愛情表現に、
心のどこかが、じわじわ溶け始めていた――。
笑いと歪さと、ほんのり甘い再生の記録。
(ドS×不器用ツンデレ医師×アート系ヒロインの、ズレまくりラブコメディ)