あらすじ
王都の一角で、小さな食堂を一人で営むリリアは二十一歳。
実はリリアは神の末裔。人々の心と身体を癒す"祈り"の力を持っている。でもそれはリリア本人も知らない秘密。知っているのはリリアを愛する精霊たちだけのはずだった。
そんなリリアは、亡き両親から店を受け継ぎ、今日も小さな精霊たちとともにあたたかな料理を作っている。火の精霊はパンをふくらませ、風の精霊は配膳を手伝う。
ところが、穏やかな日常は、ある日突然揺らぐ。小さな食堂には、無縁であるはずの騎士団副団長アルヴィンがある日やってきた。王からの密命により、リリアを調査しにきたのだ。しかし、アルヴィンは調査対象であるはずのリリアに恋をしてしまう。
人々の心と身体を癒す"祈り"の力を持つリリアが、王国をひっくり返すような陰謀や災厄にも巻き込まれていく、異世界恋愛×ハイファンタジー×サスペンスです。