あらすじ
七本の剣で串刺しにされて、俺は死んだ。
黒焔帝ファルケンハイン。大陸の半分を焼いた最凶の悪役令息——その成れの果てが、七人の英雄による公開処刑だ。
正直、割に合わない人生だった。
目が覚めたら赤ん坊になっていた。前世の記憶はそのまま。転生先はブリューナー子爵家の三男坊。帝都から馬車で三日の田舎。葱を買って帰ってくる父親と、手の荒れた優しい母親がいる。
今度こそ、静かに生きる。成績は中の下。友人は二、三人。誰の記憶にも残らず卒業して田舎に帰る。
それだけでいい。それだけで——
「ヨルク・ブリューナー殿。聖暦学園への入学を許可する」
行き先は、前世で全てが始まった学園。 しかも隣の席には、前世で俺の心臓を聖剣で貫いた公爵令嬢がいる。 しかも俺の正体を疑っている奴までいる。
目立ったら死ぬ。バレたら終わる。 前世最強、今世最弱(予定)。 元ラスボスの、全力で手を抜く学園生活が始まる。