あらすじ
勇者パーティーには誰にも気付かれない男がいた。
剣も使えない。魔法も使えない。
戦場ではただ後ろに立ち、状況を分析するだけの《解析補助職》。
無能と見下されていた彼は誰よりも戦場を理解していた。
敵の動き、地形、勝率すべてを読み取り、仲間を勝利へ導く“影の軍師”。
しかしその存在は、仲間の一人にとって邪魔だった。仲間の裏切りによって、彼は人知れず命を落とす。
死の間際、彼は呟いた。
「……まだ、生きたかったな」
その願いを聞いたのは、神でも人でもない。
攻撃しか出来ない新米魔王。
「私はお前が欲しい」
戦えないが、戦場を支配する頭脳。それこそが魔王の求める力。
条件は一つ。
魔王の眷属になること。
拒めば死。
受け入れれば、新しい人生。
こうして裏切られた最弱の軍師は、新米魔王の軍師として生き直すことになる。
これは、最弱の軍師と新米魔王の凸凹コンビがなんやかんやで世界の常識を覆す物語。