あらすじ
親殺しの冷血漢と国内外から恐れられ、氷の彫刻の如く美しい容姿から人は彼を「氷帝」と呼んだ。
ある日、たまたま見かけた「花売り娘」が彼の目に留まり、毎日その容姿に似つかわしくない「花」を買いに行く。
花売娘は「城の花師にならないか?」と言われ、三食付きでしかも給金まで貰える。と知り二つ返事で雇われることに。
だが、そこは……氷帝の城だった。
そそくさと帰ろうとしたら……「俺から逃げられると思うなよ?」紫の悪魔と呼ばれた男が低く冷たい声で言う。
「良いねぇ。その怯えた目。ゾクゾクするよ」狂ってる……でもこういう時は怖がると余計に増長させるだけ、事が終わるまで静かに待てば……「どうせ貴方が金で買ったんだから、好きにしたらいいわ!でも心までは持っていかせない!」
「ふーん。そのわりには震えているようだが?心配するな餓鬼の身体に興味ねぇよ」
そう、彼はとんでもないドS狂人だった。
だが、そんな彼にマリアは惹かれていく。
そして孤高の氷の心を持つ男も……
そんな中、マリアが……
──「陛下、マリア嬢が!」「全軍挙げろ!血祭りにしてくれるわ!」
平和だった帝国が再び戦いの狼煙を上げた。愛する者をとの平和を護るために。