あらすじ

時間をお金に換えるなら、いくらでも買いたいと思うだろうか。 街に奇妙な商人がいた。Edwardという男。 看板も扉もない店で、彼はただ一つのサービスを提供していた。 「何分、欲しいですか」。理由も用途も問わず、自分の時間を切り売りする。 老CEOは「失敗した交渉をやり直す3分」を求めた。 カレンダーが二ヶ月先まで埋まり、空白のない男だった。 若い起業家はプレゼン前の「10分」、作曲家は旋律のひらめきの「2分」。 四十代の男は、息子の発表会で最前列にいた「5分」を欲した。 スマホに眠る家族写真を、もう気に留めなくなっていた。 噂は瞬く間に広がり、Edwardの店には列ができた。

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カクヨム
カクヨム2026/03/14
  • 現在の作品分を売った商人 時間・お金・成功を手にしても「生きた感覚」を失った人へ贈る現代の寓話