あらすじ
高校二年生の白鳥光太郎(しろとり こうたろう)は、騒がしい教室よりも静寂を愛する「平穏主義者」。そんな彼の聖域である放課後の図書室には、先住者がいた。
その名は、黒椿ネム。
長い黒髪で顔を隠し、どんよりとしたオーラを纏う彼女は、クラスでも「根暗」で有名な浮いた存在。光太郎も最初は遠巻きに見ていたが、ある日、彼女が大切にしていた「刺繍のキーホルダー」を拾ったことで、二人の奇妙な交流が始まる。
オカルト、深夜アニメ、そして誰もいない図書室。
ネムの毒舌やネガティブな言動に振り回されながらも、光太郎は彼女が時折見せる「誰よりも純粋で不器用な素顔」に惹かれていく。
しかし、根暗を自称する彼女には、光太郎に言えないある秘密があった……。
「光太郎くん、私と関わっても……不幸になる呪いしかかけられないよ?」
「いいよ。その呪い、僕が一生解かずに持っておくから」
これは、陰キャで不器用な二人が、薄暗い図書室でゆっくりと愛を育む、ローテンション・ラブコメディ。