あらすじ

侯爵家の長女として生まれたセレナ・ド・モンテヴェールは、五年間、王太子アルフォンスの婚約者として完璧に務めを果たしてきた。
 
しかし、各国を招いた婚約発表の場で、王太子の口から告げられたのは婚約破棄の言葉だった。
しかも相手は、腹違いの妹メリッサ。
 
嫉妬に狂った妹に婚約者を奪われ、娘を駒としか見ない父に見守られる中、セレナは思った。
 
――もう、いい。
 
五年分の怒りを拳に込めて王太子の顔面を殴り、セレナは王宮を去った。
悔しくもなく、悲しくもなく、ただ、せいせいした。
 
初めて手に入れた自由の中で、自分のしたいことを見つけるために旅に出たセレナ。
しかし行く先々で、一人の男が現れる。
 
帝国の第二皇子、ヴァレン・フォン・アストリア。
婚約破棄の場を一部始終見ていた、あの男が。
 
「偶然です」
「三度目ですよ、偶然は」
 
帝位争いの渦中にいる策士の皇子と、自由を求めて旅する元侯爵令嬢。
つきまとわれて迷惑なのに、なぜかいない日が物足りない。
 
これは、檻の中の皇子と、自由を手に入れた令嬢の、不器用なラブストーリー。

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アルファポリス
アルファポリス2026/03/14
  • 現在の作品妹に婚約者の王太子を奪われたのでクソ王太子の顔面殴ってスカッとしたら、帝国の第二皇子につきまとわれて迷惑です