あらすじ
地球を旅立ち、1万年の時を越えた外宇宙調査船『アストライア号』。
ついにたどり着いた「約束の地」は、生命あふれる青く美しい惑星だった。
しかし、調査ドローンが地表に降り立った瞬間、すべての演算回路が焼き切れた。
この惑星に充満する未知のエネルギー『マナ』が、物理法則に支配された人類のテクノロジーを「猛毒」として腐食させたのだ。
——科学が通用しない星で、僕たちはただの「動く死体」に過ぎない。
生存率12%という絶望的な状況下、首席研究官のエライアスは、冷徹な決断を下す。
「この星が科学を拒絶するのなら、その拒絶の理屈(魔法)を解き明かし、僕たちの肉体を書き換えればいい」
禁忌のメスを手に、現地生物を解剖し、その生体エンジン『魔導格子』を自らの肉体に移植する。
それは人類が神の座を奪い、そして星に滅ぼされるまでの、傲慢で残酷な創世記の始まりだった。
1万年の旅路の果て、科学者たちは「魔法」という名の毒を喰らい、最強の異物(モンスター)へと変貌を遂げていく。