あらすじ
【あらすじ】
かいり:著/媛貴:キャラクターデザインの近未来SF小説「Hypnotic Mother(以下「催眠ママ」)」が未完のまま『猫箱』状態になってしまった為、『猫箱』の外で展開された新たな物語。
催眠ママの現パロにあたる。
後に一冊の本として編纂する予定なので、話の順序や時系列があべこべです。
【登場人物】
■探湯一家
・探湯 星一(クガタチ セイイチ:年齢不詳)
一家の大黒柱。とある企業の技術開発者。
普段は帰りが遅く、なかなか家族と顔を合わせることがない。
一か月家を空けることもザラにある。
息子とは犬猿の仲。愛妻家で娘を溺愛しているが、愛情表現が不器用。
・探湯 鏡珠(クガタチ ミタマ:年齢不詳)
星一の妻で、星一のことを「スター」と呼ぶ。
料理と庭の手入れが大好きな専業主婦。夫と子どもたちを誰よりも愛し、慈しんでいる。悪意というものをまるで感じさせない、やや天然なところがある。
元・タカラジェンヌで、その卓越した表現力から「無重力の天使」の愛称で親しまれていたが、星一と結婚後、息子の妊娠が分かるとあっさりと芸能界から引退。(旧姓:桜塚蹟:サクラヅカセキ)
引退して20年以上経った今でも、ファンからの手紙や花束が贈られてくるという。
ガーデニングの他にもフラワーアレンジメントやハンドメイドなど、幅広く趣味を楽しんでいる。
代表作は「舞台・ローマの休日」「舞台・ロミオとジュリエット」「大河ドラマ・QueenKyrie」
「忘れないでね。どんな時も、どんなことがあっても、私はあなたたちのお母さんよ。」
・探湯 蔵人(クガタチ クラウド:25歳)
星一と鏡珠の長男。
母のことは敬愛しているが、父に対しては露骨に嫌悪感をむき出しにする。
妹には並々ならぬ愛情を注いでいて、たまに鬱陶しがられる。
幼少期よりモデルとして活躍していたが、現在はモデル兼アクション俳優。
気になったものはなんでも取り入れる積極的な性格で、元々護身術のつもりで習っていた総合格闘技にハマッてしまい、カポエイラの型を取り入れた蹴り技を中心とした独特の格闘スタイルを確立しており、脚力と卓越した身体能力を生かした「アクロバティック剣舞」が得意。
興味本位で始めた居合術も気に入り、とある道場に門下生として在籍している。
母の影響でハーブの知識もあったり、自分で自作PCを組み立てたりと、割合万能感がある。恋愛経験も豊富。非常に自由人で幼馴染組のことも本当の兄弟のように可愛がっている。
だが料理だけはダメで物損事故が多発し、零韻が台所に一歩も入れないレベル。
「俺はお前が生きてくれさえすればいい…本当に…本当にそれだけでいいんだ…」
・探湯 零韻(クガタチ レイン:22歳)
「虹」の主人公で星一と鏡珠の長女で蔵人の妹。家族内で一番の常識人かもしれない。
都立芸術大学に通っている画家の卵で探湯家のアイドル。
昔、夢で見た「真っさらな青空に浮かぶ虹の橋と咲き乱れる花畑」の絵を、寸分違わず再現したいと思っている。おそらく幼いころ死別した著名な画家であった祖母の影響だと思われる。
なかなか家にいない父とどう接していいか分からずにいるが、母と仲良くしているところを見るのは嫌いではない。
熱量の多い家族の愛情に、たまに脳内がパンクしそうになる。
ほぼ毎日好き好き可愛いと母と兄にベタ褒めされているのに一向に慣れない。
兄や母と違って注目されたり派手な場所に出るのが苦手。
兄と同じく母似なのは自覚しているが、自分を着飾ることに頓着がない。
大学の近くのカフェでバイトしている。
大学でもバイト先でも「ミステリアスなクールビューティー」で人気があるが、本人は意に介さない。
絵画科で日本画を専攻しているが、「色」に非常に強いこだわりを持っており、色々な画材で色々な色を調合するのが趣味。
人物画を描くのも好きで、常に鞄にはクロッキー帳と3B~3Hの鉛筆を入れて持ち歩いている。
ただ、自分以外の家族が偉大すぎて自分がどういう方向性に進むべきか悩んでいる。
絵を描くのが好きだが、祖母と同じように画家として食べていくつもりなのかどうなのか。未だ模索中である。
「あの虹はとても綺麗で…信じられないほどの透明感なのに、鮮やかで、美しくて…
『描きなさい』って、お祖母ちゃんが導てくれてるような気がする…」
・探湯 菖蒲(クガタチ アヤメ:??)
星一の実母で零韻たちの祖母。高名な画家であったが零韻たちが幼いころに他界している。戦争撲滅や貧困・差別など、社会問題を多く取り上げた現代派の画家として有名だったらしい。
本名「アイリス・フーガ」。ドイツ人で日本の探湯家に嫁いできた。
零韻と蔵人はクォーターで、母・鏡珠は黒髪だが父・星一がブラウンの髪なので二人とも濃いブラウンの髪に、深いダークブルーの目をしている。
「零韻、虹の多面性を…言葉では到底表現しきれない可能性を忘れないで。英語のRainbow(レインボー)は「雨の弓」、フランス語ではアルカンシエルといい、『空に掛かるアーチ』を意味するの。空に掛かる橋…虹はすべての想い、すべての命を繋ぐ架け橋なのよ」
■零韻の幼馴染たち
・春枝 羊(ハルエダ ヨウ:23歳)
人気タレントでとある女性雑誌の専属モデル。
幼馴染組のムードメーカー的存在で月翔と結婚している。新婚。
湯探家とは隣近所で家族ぐるみの付き合いがあり、料理も鏡珠から教えてもらったことがある。
「こんな身体でもね、あたしは結構気に入っているのよ。
『春枝羊という商品』があたしは大好きだし、みんなに愛されたいと思う。
でもこの心だけは…魂だけは、ずっとずっと月翔だけのものよ」
・牛衛 月翔(ウシエ ツキト:24歳)
小児科の医師。「子供たちの笑顔が見たい」という夢の為に日々精進している。
羊と結婚している。大人しい性格だが、笑顔で毒を吐く。やや天然でたまに軸がブレた発言をする。
零韻たちとは小学校からの付き合いで、羊とは中学時代からの恋人同士。
「蔵人兄さんは…僕たちの、よりもっと高いところから色んなものを見ているよ。
そうだな…僕たちが五感の中で生活しているのだとしたら、多分兄さんは第六感に特化してる。
僕たちより一つ上の階層から世界を見て感じて行動してるんだと思う。」
・眠目 蓮美(サッカ ハスミ;21歳)
イマジン・シーのトレーナーで、イルカやシャチのショーに出演したりしている。
寿城とは恋仲でお互いのアパートを行き来している。
「大和撫子」という言葉がよく似合う、穏やかな性格をした美人だがヲタク色が濃くやや多弁。零韻・羊の三人の中で抜群のプロポーションをしているが、胸が大きすぎるのがちょっぴり悩み。
「相手を受け入れることはとても大事だわ。
でもね、自分自身がちゃんと気持ちよくなって満足できることは、もっともっと大事なの。それは心もだけれど、身体も一緒。私は寿城に抱っこされている時が一番幸せよ」
・五雲亭 寿城(ゴウンテイ トシキ;22歳)
一等海上保安士 航海士補(潜水士)で蓮美と付き合っている。
熱い性格をしているが、直情すぎるが故に蔵人と月翔の三人で集まると大抵はイジられツッコミ役に回る。負けず嫌いで元々は水泳の選手を目指していたが、とある理由で潜水士を目指すことになった。
空手とボクシングが趣味で、アパートで猫のジャンヌと犬のニコ(ニカノル)と暮らしている。
「兄貴にはずっと憧れてる。でも全然追いつけねぇ…隣に並んだと思ったら、すぐ引き離される。
こっちは全力疾走してんのに、兄貴は涼しい顔で俺の数歩先を歩いてる。
兄貴はいつだって揺るがない、迷わない、諦めない。その強さが、羨ましい」
■零韻たちを取り巻く周囲の人々
・真壁 愛之助(マカベ アイノスケ:48歳)
鏡珠のかつての共演者。芸歴35年以上のベテラン俳優であり、星一とも交流がある。
古武道と居合の達人で蔵人の父親代わりでもある。
「蔵人。お前は嫌がるかもしれんが…お前のそういう不器用なところ、本当に親父さんにそっくりだよ」
・藤郷 呉羽(トウゴウ クレハ:50歳)
零韻の大学の教授で美術評論家でもある。菖蒲の絵を世に広めたのも呉羽で、
皮肉屋だが零韻にもその才能を開花させて欲しいと願っている。
「色だ。菖蒲さんも君の絵も…非常に色に特徴がある。
菖蒲さんは絵だけではなく、とても代えがたいものを遺したようだ…血だよ。
君の絵には確かに菖蒲さんの遺伝子が受け継がれている。」
・名嘉月 藍(ナガツキ ラン:21歳)
零韻の大学の後輩でビジュアルデザインの専攻をしている。
菖蒲のファンだが、何より零韻自身に想いを寄せているのになかなか告白できずにいる。
名前だけだとよく女性に間違われる。
「そりゃあもちろん、零韻先輩のほうが好きですよ!
あ、いや…絵の話です…絵の…」
・二階堂 潤葉(ニカイドウ ヒロハ:19)
零韻のバイト先の先輩。年下だが潤葉のほうがバイト歴は長い。
こちらも口数が少ないが恐ろしいほどの美少女で、零韻と二人でバイト先の名物になっている。
バイトの後輩である零韻に対してもちゃんと敬語で話す真面目な性格ではあるが、年相応にお茶目。
「ウチは女ばかりなので、零韻のお兄さんがちょっぴり羨ましいです。
私も早く彼氏を作らなくっちゃ」
・伴田 和泉(ハンダ イズミ:25歳)
羊の専属スタイリスト。憎まれ口を叩くが、羊の魅力を最大限に引き出している良き理解者の一人。
極振りのツンデレ。
「この私がセッティングしたんだからおかしいハズないでしょ?!
貴方の魅力を1000%引き出せるのは、この私しかいないんだから!」
・高木陽介(22):二等海上保安士・主計士補/潜水士
・斎藤一(27):三等海上保安正・機関士補/潜水士
・蒲田鉄平(21):三等海上保安士・通信士補/潜水士
寿城の乗船する海上保安部巡視船「たぎり」のメンバーたち。
寿城と陽介はバディを組んでいる。
※巡視船「たぎり」は架空の船舶です。
寿城と一はダイブマスターの資格を持っており、一は特殊救難隊を目指している。
一「センセー、寿城くんが彼女の写真見てニヤニヤしてまーす」
鉄平「えっ?!うそ!うっわめっちゃ可愛い!!めっちゃスタイルいい!!
めっちゃ胸おっきい!!めっちゃ美人!!男の理想全部詰め込んでる!!!」
陽介「蓮美ちゃんだろ。上から88:56:87ぐらい」
一「なんだよ陽介、会ったことあんのか」
陽介「一回寿城と三人で飯食いに。あーーもったいないなぁー寿城にはホントもったいないなーーーー!!」
寿城「お前ら全員甲板に出ろ。錘付けて海底に沈めてやる」