あらすじ

弟が事故から目覚めた日、俺は気づいた。 ――あいつはもう、俺の知っている弟じゃない。 崖から落ちて瀕死だった弟は、三日後に奇跡的に目を覚ました。 村のみんなは神の加護だと喜んだ。両親も泣いて抱きしめた。 でも、俺だけは気づいてしまった。 利き手が違う。 剣の握り方が違う。 歩き方が違う。 女を見る目が、あまりにもいやらしい。 声も顔も弟のまま。 思い出もちゃんと覚えている。 なのに、どこか決定的に違う。 やがて弟は、まるで別人のような力を見せ始める。 魔物を圧倒する戦闘能力。 理屈の分からない知識。 そして周囲の人間を惹きつける奇妙なカリスマ。 村の人間は言う。 「覚醒したんだ」「英雄の才能だ」と。 でも俺は知っている。 ――あれは弟じゃない。 弟の身体を使っている、 どこか別の世界から来た“何か”だ。 これは、 弟の身体を取り戻すために、 俺がその侵入者を追い出すまでの物語。

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カクヨム
カクヨム2026/03/14
  • 現在の作品異世界スリラー 弟が別世界からの転生者であることを、俺だけが知っている