あらすじ
470とはレース用ヨットのことである。オリンピックの種目に選定されている。定員は二人だ。スキッパーという舵取り役、クルーという前方のセールの操作や船のバランスを取る担当で船を操る。
平家マリはレジェンドだった。かつてスキッパーとして女子470日本選手権を二度制した。そして、その特別な勝ち方から「コメット」というあだ名が付けられていた。
しかし、オリンピック代表選考レース中にありえない転覆事故が起きる。相棒の来栖ジュンは植物人間になってしまう。失意のマリは田舎のヨットスクールで教師をしている。
そこに入間アンという女性がやってきた。ノルウェイ人の父を持つハーフ。淡いブルーの目。180cmに近い身長。
彼女はレーザーラディアルという一人乗りヨットのトップ選手だった。しかし、レーザーラジアルはスポンサー企業の勝手な都合でオリンピック種目から外されてしまっていた。
アンはマリと組んでオリンピックに出ないかと持ちかける。渋るマリ。
しかし、ついに二人はオリンピック代表の座を目指す決意を固めることになる。クラスは470級だ。
ところで、マリは風を見ることができる特別な目を生まれ持っていた。それが彼女の勝利の秘密だったのだ。しかし、転覆事故で額に怪我をして以来、マリはその能力を失ってしまったのだ。
今回オリンピック代表の座を競うライバルは抱負な資金を持った強大な企業チームだ。彼らは権力を使ってなりふり構わず勝とうとする。劣勢のアンとマリ。
そして、最後のレース、ずべての力を振り絞って、両チームは激突する。