あらすじ
満月の夜、神社の参道に現れる不思議な屋台。
そこには、妖狐の店主・紅葉が営む小さなラーメン屋「炎狐らぁめん」がある。
仕事に疲れた人、将来に迷う学生、誰にも言えない悩みを抱えた人――
夜の参道を迷い込む客たちに、紅葉はその人に合った一杯のらぁめんを差し出す。
その中でも、ときどき現れる特別な一杯――「狐火らぁめん」。
心を少し軽くしてくれるそのラーメンは、代わりにほんの少しだけ、悲しい思い出をもらっていく。
ふわふわと浮かぶ不思議な存在「なる助」たちと、妖狐の店主・紅葉。
今夜もまた、満月の参道に小さな屋台が灯る。
「いらっしゃい。ラーメン、食べてく?」
これは、夜の参道で出会う、少し不思議で優しい物語。