あらすじ
私には、痛みを取り除く力がある。
でも、それは私にとって『呪い』でしかなかった。
何故なら、取り除いた痛みは何十倍にも跳ね上がり、周囲にいる無関係な誰かに襲いかかってしまうから。
もう二度と、この能力は使わない。そう、誓っていたのに──
高校一年の春。
長い黒髪で顔の青痣を隠す同級生、怜子と出会う。
その痛々しい姿に胸が痛み、放っておけなかった私は、周囲に誰もいない事を確認し、痛みを取り除く呪文を唱えてしまう。
「『痛いの痛いの、飛んでいけ』」
この出来事が、惨劇の始まりになるとも知らずに──