あらすじ
探偵喫茶の常連さんが血相を変えてやってきた。望むのはコーヒーでもゆったりした時間でもなく、「探偵」の千鶴さんに相談したいとのこと。
詳しく話を聞くと、郵便受けに奇妙なメモ書きがあることに気づき、それと同時に誰かに付けられている気がして怖くなったから、調べてほしいそう。
心底慌てた様子のお客さんに、千鶴さんはすぐにメモ書きの真相を言い渡す。それは最近増えている「マーキング」と呼ばれるもので、詐欺や強盗の仕業だと千鶴さんは判断した。
すぐできる対処法を教えたあと、千鶴さんは不審人物がいないかどうかのチェックを引き受けることにした。それには僕も同行し、一日かけて依頼主の周囲を調査することに。
その調査は滞りなく進んだのだが、そのさなかで僕たちは、今後について話し合う機会を得た。
それらは依頼内容とは直接関係のないことばかりだったけれど、僕たちふたりの将来を思うととても重要なことだった。依頼も無事に解決を見て、僕たちの日常は穏やかに進んでいくのだった。
そんな探偵業と時を同じくして、僕の誕生日がやってきた。千鶴さんはそれを祝おうとしてくれたけど、僕が自らの記念日を失念していたことで、千鶴さんの機嫌を損ねてしまう。
最終的には仲良く楽しく過ごすことができたけれど、千鶴さんが時折見せる怖い笑顔に僕は恐れ慄くのだった。
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シリーズ第14弾は中編一本と短編二本で、探偵活動と日常の両方をお届けします。ただ、今回はちょっと千鶴さんの気持ちが穏やかじゃないときが目立ちます。
怒ってるわけじゃないはずなのにどこか恐怖を感じさせる千鶴さんの笑顔と、つらつらとこぼれ落ちる千鶴さんの「減らず口」に注目です。