あらすじ
■シリーズあらすじ■
潮風オリーブ中学校シリーズ(中学2年生編まで)
舞台は瀬戸内海に浮かぶ島、
小豆島。
時代は昭和50年代。
まだスマホもなく、時間がゆっくり流れていた頃。
主人公・佐伯健太は、ごく普通の中学生。
親友の山下大輔、しっかり者の西村由紀、そしてどこか特別な存在の藤井美咲と共に、何気ない毎日を過ごしている。
物語は、特別な事件ではなく――
「ありふれた日々」が少しずつ特別になっていく過程を描く。
運動会では、クラスの期待を背負いアンカーとして走る健太。
仲間の声援と、美咲の一言が彼の背中を押し、ギリギリの勝利をつかむ。
夏休みには、思いつきで始まった島一周の自転車旅。
苦しさの中で見た絶景と、四人で笑い合った時間が、かけがえのない思い出になる。
そして夏祭り。
浴衣姿の美咲に戸惑いながらも、少しずつ距離が縮まっていく二人。
花火の一瞬のきらめきの中で、言葉にならない気持ちが芽生え始める。
友情は当たり前のように続くと思っていた。
でも――
「来年も四人でいられるのか」
そんな小さな不安が、彼らを少しだけ大人にしていく。
これは、恋になる一歩手前の気持ちと、
終わらないと思っていた日常が、少しずつ形を変えていく物語。
潮風の中で過ごす、
一度きりの中学生の時間を描いた青春群像劇。