あらすじ
「お前と一緒にいると、生活感ばっかりで夢がない。もういらない」
そう言って私を捨てた元恋人の誠司……それから半年後、今さら「あの頃のレシートを寄越せ」と連絡がきた。どうやら確定申告で困っているらしい。
自分の都合で捨てたくせに、今になって利用しようとするなんて、相変わらず身勝手な人。
私は、彼が私を捨てた瞬間に「全額損失」として終了した二人の関係を、もう一度突きつけてやることにした。
「捨てたはずのレシートは、もう戻らないのよ」
もう二度と、誰かの管理表にはならない。
私は自分だけの未来を書き出すために、彼への返信ボタンを押した。