あらすじ
――また傷つくくらいなら、誰とも深く関わらない――
そう決めて生きてきた遠井佳子(とおい かこ)。
原因は、小学一年の夏。
大好きだった幼馴染・明日野美来(あすの よしき)に、心を込めて描いた一枚の絵を破かれたことだった。
喧嘩。沈黙。
そして、突然の別れ。
謝れなかった言葉。
伝えられなかった想い。
十年後——
転校生として現れたのは、「近井美来(ちかい よしき)」と名乗る少年。
その人はあの日佳子が呼び続けた「ミライ」だった。
二人の胸のわだかまりが溶け、今二人は恋人同士になった。
もう離さない。佳子をこれからは悲しませることはしたくない…そう誓う美来だったが…
止まっていた時間が、静かに動き出す。
二人は破かれた絵の続きを描く。それは——二人の未来。