あらすじ

あらすじ  稀代の天才と謳われる七篠 永依。  彼が死んでから三カ月、恋人だった金村 俊一郎の元に、〈七篠 永依〉と名乗る瓜二つのヒューマノイドが現れる。永依からの手紙を読んだ俊一郎は、俊一郎の記憶をなくしたと言うヒューマノイドを本人だと信じ切れないまま、「もう一度恋をしよう」という言葉を拒否できず共に暮らすことに決める。  俊一郎が学生だったころ、永依はすでに陰陽寮を起因とする国立総合研究所、通称アカデミーの天才博士として名を馳せていた。彼と共に研究することを夢見ていた俊一郎だったが、同級生の下村に敗れ、アカデミーの特待生枠を逃してしまう。民間の大学を出てアカデミー附属病院の研修医として滑り込んだ俊一郎は、専攻医となった年にアカデミーへの研修に参加することが許され、遂に永依と対面を果たした。  メディア向けの顔しか知らなかった俊一郎は、親しくなった一見地味な研究員が七篠博士だと気づかぬまま研修期間を終えてしまう。後悔の念に苛まれる俊一郎は、永依の同期で陰陽師の末裔である黒雨と親しくなり、永依が俊一郎を好いているのだという事実を明かされる。その言葉を鵜呑みにできない俊一郎だったが、健康診断を受けにきたという永依と病院内で再会し、食事に行ったことから、永依の人となりを知り、親しく付き合う仲になっていく。  そんな折、永依が上司である一ノ宮の論文を書かされていることに気づく。永依と一ノ宮の仲に疑いを持ちながら悶々としていた俊一郎は、黒雨の協力を経て永依を救い出すことに成功する。永依から一ノ宮となにをしていたのかたしかめてみるか? と迫られた俊一郎は、その態度からなにもないと気づきながら永依の誘いに乗ることに。気持ちを確かめあい、恋人になることができたのだった。  戻ってきた永依と暮らしていくうち、どこからどう見ても本人であるという確信を強めながら、俊一郎は彼と穏やかでしあわせな時間を取り戻していく。そんな折、下村が一ノ宮と画策し、永依の研究室を乗っ取ろうとしていることを知る。ふたりがそのために永依を殺そうとしたのでは? という疑問を抱く俊一郎は、アカデミーのデータバンクへの不正アクセスを疑われ警察に捕まってしまうが、それは俊一郎を危険から保護するための永依の計画だった。  幼いころから心臓を患っていた永依は、長く生きられないことを知りながらヒューマノイドへと自らの魂を移す計画を立てていた。そんな折、一ノ宮と下村の計画を知り、彼らから逃れるために自分の身体を事故に見せかけて〈殺す〉ことを思いつく。ヒューマノイドに〈再生〉し、黒雨と共謀してふたりを欺くことに成功した永依だったが、〈再生〉の代償として俊一郎の記憶を失っていたのだ。  一ノ宮と下村の悪事を暴き、無事に記憶を取り戻した永依から、俊一郎はことのあらましを明かされる。こうして彼は俊一郎の元へ華麗に戻ってきたのだった。 登場人物 攻 金村 俊一郎 附属病院の医師 受 七篠 永依 アカデミーの天才博士 黒雨 アカデミー魔法分野の教授。陰陽師の末裔。永依の同期 月岡 俊一郎の同期 楠木 七篠研究室の主任研究員 一ノ宮 アカデミーの元教授。永依に執着している 下村 俊一郎の同級生。俊一郎を目の敵にし、永依に懸想している 宮内 刑事

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カクヨム2026/03/13
  • 現在の作品七篠博士の華麗なるご帰還