あらすじ
25歳の若手カウンセラーである私は、初めて異能力者の担当を任されることになった。
担当する少女の名はスピカ——15歳の控えめで静かな少女。表向きはおとなしいが、上司からは「扱いを間違えれば危険だ」と普通に聞かされていた。
初めての面談でスピカと対面すると、その瞳にはわずかに揺れる不思議な光が宿っていた。
目に映るのは、静かに秘められた感情や孤独、そして誰にも知られていない危うさ。
上司から聞かされていた警告が、静かな少女の微かな表情と重なり、背筋を冷たくする。
日常の面談を通して少しずつ心を開くスピカ。
しかし時折見せる無垢な表情の奥に、常軌を逸した潜在力の片鱗が垣間見え、私は知らずに警戒を強める。
静寂の中で生まれる微かな信頼と不安、
少女の心の奥に触れるたびに揺らぐ私自身の感情——
現代の街の片隅で始まる、若手カウンセラーと少女の静かで幻想的な心理劇。
表面の穏やかさの裏に潜む危険と未知を、二人は少しずつ確かめていく——