あらすじ
203X年、春。
世界中で同時発生した、三歳以下の小児だけを襲う、突然の染色体断裂。
原因の仮説は――地表に降り注いだ宇宙線量の異常増加。
瀬戸内の孤島・白砂島。政府は秘密裏に、隔離治療特区『白砂プロトコル』を立ち上げた。
責任者に任命された美沢に重責がのしかかる。
作戦遂行の為に隠蔽しなければならない事実。巨額の支援を申し出る謎の財団。大規模データを要求する契約。絶望的状況で進む国際的謀略。必死の救命作戦の裏で、冷酷な闇のマネーゲームが進行する
そして――第二波の惨劇の兆候。
宇宙の真理と、人の道理は、どちらがより冷たいか。
三千万人の未来を背負う島で、医療と国家と悪意が交差する。
ハードボイルドSF医療サスペンス『カルテの遺言 滅断の橋』